記録用

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露呈した反復の中には、たしかに、奇妙な明るさがある。とうとう地に両膝を沈める、そしておごそかに罰が降りてくる、そんな救いめいたものの予感すら漂っている。いずれ、まやかしだ。道からふらりとはずれて、へばりこんでしまいたい、という誘惑にすぎない。あるいは、羽目をはずしてしまいたい。同じことだ。/椋鳥 古井由吉